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貴ノ富士(たかのふじ)、協会の「自主引退勧告」に対し27日13時から記者会見〜経緯を時系列にまとめました

貴ノ富士

 
 
日本相撲協会が26日、理事会を開催。「8月31日に2度目の暴行事件を起こし、9月場所謹慎全休となった貴ノ富士の処分」を決めました。
 
結果は、懲戒解雇や引退勧告ではなく、温情を残した「自主引退」を促すものでした。
 
これに対し、貴ノ富士側は「処分受け入れ難し」ということで、27日13時から記者会見を開く旨を発表。
 
 この記事では、1度目の暴力事件から、27日記者会見を開くまでの経緯を淡々と綴っていきます。  
 
 

1度目の暴行〜元貴乃花親方の引退の遠因?

 
 2018年3月場所8日目の取り組み後、東十両14・貴公俊(貴ノ富士の当時の四股名)は、付き人に暴力を振るい、9日目から休場。協会は場所明け後、処分を検討することに。  
 
貴公俊は8日目の段階で、3章5敗と負けが先行していました。
 
暴力の経緯は次の通り。。
 


貴公俊による付け人への殴打は取組前、土俵下の控えに入るタイミングが遅れたことに伏線があった。
 
本来は自分の出番の2番前の力士が仕切りをしている時間に控えに座る。普通はそのタイミングを付け人が関取に伝えるが、この日は付け人がうっかりしていたようで、連絡が遅れた。そのため、貴公俊は西の花道を小走りで控えに入った。正面に座っていた審判長の境川親方(元小結・両国)からは「遅いぞ」と注意を受けた。
 
いつもと違うリズムで迎えたその後の取組では、引き落としで敗れ連敗。星勘定も3勝5敗と苦しい状況となりイライラしていたのか、支度部屋に戻ってから付け人に手を出してしまったようだ。関係者によると、暴言を浴びながら顔面を殴られた付け人は口を切って、血を流していたという。
 
※引用元:スポニチ

 
 貴公俊に対する処分は、「1場所出場停止」。東十両14の貴公俊は、これで次の場所の幕下陥落が決定。  
 
しかし、この処分以上に重かったのは、協会が親方・貴乃花へ下した処分でした。
 
貴ノ岩への暴行問題への対応のまずさに加え、貴公俊が起こした暴行問題で監督責任も問われた貴乃花親方。
 
日本相撲協会は、2018年3月29日に開催した理事会で、貴乃花親方(当時)を、2階級下で最下位の階級である「年寄」への降格を決定しました。
 
一兵卒として頑張るとしていた貴乃花親方ですが、後日、引退。
 
引退に関しては「年寄降格」がなんらかの影響を与えていたのではないでしょうか。つまり、貴公俊の暴行事件は、貴乃花親方引退の遠因になっていたのかもしれません。
 
 

華々しく十両復帰、返り入幕を狙える番付までに

 
 1場所の休場処分で2018年7月場所には西幕下49まで下がった貴公俊。この7月場所を含め、3場所連続で勝ち越し。2019年初場所には東幕下3まで番付をあげ、初場所、5勝2敗と勝ち越し、同年3月場所には、晴れて再びの十両復帰を果たしました。  
 
実は、貴公俊、2018年12月に貴ノ富士と改名。この四股名については、元貴乃花親方の花田氏が命名。その大切な四股名で奮起、十両復帰を果たしたわけです。
 
2019年3月場所は西十両13で6勝9敗と負け越し、5月場所は再び幕下陥落。
 
しかし、5月場所は、西幕下2枚目で7戦全勝で優勝。この5月場所は、弟の十両・貴源治も13勝2敗で十両優勝。
 
この兄弟揃っての優勝で、貴源治は新入幕を果たし、一方、貴ノ富士も2度目の十両復帰を果たしました。そして、続く7月場所は十両優勝を争う勢いで11勝4敗の好成績を残しました。
 
番付も西十両5まで上げ、新入幕も手が届く位置まで来ました。
 
それなのに…
 8月31日、2度目の暴行事件を起こしてしまいます。  
 
振り返ってみれば、2019年5月場所の兄弟揃っての優勝が、この双子の兄弟の人生のピークだったのかもしれません。
 
 

2019年8月、2度目の暴行事件発覚

 
 
 日本相撲協会は、9月3日、西十両5・貴ノ富士が付き人(序二段力士)への暴行を働いたと公表。  
 
千賀ノ浦親方が協会を訪れ、暴力経緯の報告するとともに、貴ノ富士の謹慎(休場)を申し出ました。
 
協会としては、コンプランス委員会が調査をし、その後、理事会で処分を協議することになりました。
 
2度目の暴力の経緯は次の通り。
 


暴行が起きたのは先月31日。関係者によると、稽古後に貴ノ富士が序二段力士の態度に腹を立てて頭部を1発殴ったという。稽古場での厳しい指導も重なってか、2日朝になり若い衆3人の行方が分からなくなったため、不審に感じた師匠が確認をしたところ暴行が発覚。貴ノ富士も認めた。弟弟子の頭部に外傷はなく部屋には戻るという。
 
※引用:スポニチ

 
この件につき、芝田山広報部長(元横綱・大乃国)は「2度も暴力を振るったのは遺憾。2回目だから、ここが一番重く受け止めないといけないところ」と発言。
 
通常、関取(十両以上)の暴力問題の処分基準は「出場停止1場所」。しかし、2度目ということもありさらに重い処分が科される可能性がありました。
 
処分決定を前に、千賀ノ浦部屋若い衆たちが「貴ノ富士への寛大な処分を熱望している」との報道もありました。
 
この寛大な処分を熱望ということに関しては、このような情報もあります。
 


千賀ノ浦部屋の若い衆が貴ノ富士に対する処分の軽減を熱望した。
 
「以前のように稽古場で一緒に頑張っていきたい。(貴ノ富士が)いると稽古場がピリッとする」と話した。貴ノ富士は稽古熱心で弟弟子にも積極的に指導を行っていた。「いろいろ教えてもらって名古屋場所でも勝てた」と感謝しつつ「協会に残れる形になって一緒にやれたらいいなと思います」と寛大な処分になることを期待した。
 
また、部屋関係者によれば、叩かれた力士が「たんこぶが出来たと言おうかな」と冗談めかして話していたのを聞いた関係者もいたという。
 
一方、協会の理事経験者は最近の力士の指導の難しさを明かした。「相撲は気を抜くと大ケガにつながる。気の緩みからからくるケガを防ぐためにも、厳しい稽古や普段からのきちんとした生活態度は重要。耳の痛いことを言われると最近の子はすぐにそっぽを向く」と話していた。
 
※引用:スポニチ

 
 なお、貴ノ富士の暴行事件詳細については、別途、不適切な差別発言もあった旨を加え、協会から発表されています。  
 
これです。
 


日本相撲協会は26日、秋場所を謹慎休場した西十両5枚目の貴ノ富士(22=千賀ノ浦)の暴行等の詳細を文書で発表した。事案の概要は以下の通り。
 
貴ノ富士は令和元年5月ごろから7月ごろの間、千賀ノ浦部屋や7月場所の宿舎などにおいて、同部屋の新弟子4人(序二段3人、序ノ口1人)が言いつけられた仕事を忘れたり仕事で失敗した際に(中略)差別的な発言を繰り返した。
 
7月場所が始まる前ごろには、新弟子らのもの覚えが悪いとして、1人に「ニワトリ」、1人に「ヒヨコ」、1人に「地鶏」とあだ名を付け、7月場所が終了するまで、あだ名で呼んだ。「おい、ニワトリ」と声をかけた際に、新弟子が「はい」と返事をすると、「はいじゃない。コケと言え」と言い、「コケ」と返事をするよう強要した。
 
貴ノ富士は8月31日、稽古総見から部屋に戻り、風呂に入ろうとした際、付け人の新弟子が自分より先に風呂に入ったことを知った。付け人である新弟子が挨拶をしないまま、関取である自分より先に風呂に入ったことに立腹し、風呂から上がった際、バスタオルを渡そうとした新弟子の額を、右手の手拳で1回殴打し、「先に風呂に入って、『お先ごっつぁんです』もないのか」などと言った。
 
殴られた新弟子は、額にコブができ、数日間痛みが残った。
 
※引用:日刊スポーツ

 
若い関取だとは言え、伝えられていることがこの通りだとすると、社会人としては、かなりいただけない言動です。
 
一方、スポニチが伝えている暴行を受けた側の発言も気になるところです。
 
なお、日本相撲協会の理事会は9月26日に開かれ処分が決定します。
 
 その理事会以前に、コンプランス委員会と千賀ノ浦親から、貴ノ富士は「引退勧告」を受けていたことが25日に分かりました。  
 
貴ノ富士側はこれに不服。「適切な処置」を求めてスポーツ庁に上申書を提出。代理人弁護士は「処分を受けるのは覚悟しているが、少なくとも引退勧告や懲戒解雇は行き過ぎ」と発言。
 
この上申に対して、スポーツ庁は26日、「協会の対応を見守りたい」という静観姿勢を示しました。
 
国はスポーツ団体の運営について主体性を尊重しており、文部科学省設置法では、スポーツ庁は各団体に「援助、助言」などしか行えないことになっているのです。
 
 

26日の理事会で処分決定!

 
 理事会の結果は、「自主的な引退を促す」というものでした。  
 


日本相撲協会は26日、東京・両国国技館で理事会を開き、付け人の序二段力士に暴力を振るい、秋場所を謹慎休場した西十両5枚目の貴ノ富士(22=千賀ノ浦)への処分を議論した。協会のコンプライアンス委員会は「引退勧告相当」との答申を出したが、協会としての懲戒処分は出さず、自主的な引退を促した。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「まだ(貴ノ富士)が若いので。理事会として1つの温情を出した」と説明した。
 
自主引退に同意しない場合は、引退勧告処分にも応じない可能性が高いと想定し、どう対処するのが妥当か、あらためてコンプライアンス委員会に追加答申を委嘱し、追加答申を受けて臨時理事会で処分を検討する。
 
※引用:日刊スポーツ

 
この「自主的引退」を貴ノ富士が受け入れれば、社会的制裁の意味合いが強い「懲戒解雇や引退勧告」を避けることができ、かつ、退職金も手にすることができます。
 
また、この日の理事会の処分では、師匠の千賀ノ浦は報酬減額6ヵ月(20%)、弟の貴源治は同部屋の力士に理不尽な命令をしたとして、けん責の懲戒処分が下されました。
 
 

処分を受け、貴ノ富士、9/27に会見を開く

 
26日の日本相撲協会理事会の貴ノ富士に対する処分ですが、もう一度繰り返すと「処分はでなかった」のです。
 


貴ノ富士への処分は出なかった。コンプライアンス委員会から処分案として引退勧告を答申された理事会は「引退やむなしとの意見でまとまった」。しかし、日本相撲協会が発表した文書によれば「貴ノ富士が22歳と若く、今後の人生が長いことを考慮し、懲戒処分の引退勧告ではなく、貴ノ富士に自主引退を促すことを決議した」。事実上の引退勧告で、同意しない場合は、コンプライアンス委に追加答申を委嘱。引退勧告、懲戒解雇といったより重い処分を科すとみられる。
 
※引用:日刊スポーツ

 
また、同じく日刊スポーツによれば、貴ノ富士は1回目の処分のときに、誓約書を書いていたようなのです。
 


昨年3月に付け人を殴って1場所出場停止処分を受けた貴ノ富士は同年12月、再び暴力を振るった場合は引退する旨の誓約書を師匠に提出していた。
 
※引用:日刊スポーツ

 
以上のような状況のなか、 貴ノ富士側の代理人の言葉を借りると「到底納得できる処分ではない。法的視点から処分の不当性を訴える」とのことで、27日に記者会見を開く旨が発表されました。
 
 

Twitterから、関連ツイートをピックアップ

 
 今回の貴ノ富士の一連のことについて、ツイートをいくつかピックアプします。  
 


 
 
いろいろな意見がありますね。
 
つまり…
いろいろな意見を言い合えるというのは健全な状況です。
 
貴ノ富士に関して、ライター「たもつ」は、この記事では自分の意見を述べることで、出来る限り押さえ(ちょっと出てるかも…)、淡々と経緯をまとめることに注力しました。
 
 

まとめ

 
 この記事では、2度目の暴力事件を起こし、理事会が判断を下した貴ノ富士について、ここまでの経緯を時系列にまとめました。  
 
ポイントは…
 

  • 貴公俊(当時の貴ノ富士の四股名)は、2018年3月場所8日目終了後に、付き人に暴力を振るい、9日目から休場となる。
  • 日本相撲協会は同年3月29日の理事会で、貴公俊に「1場所出場停止」の処分を科した。
  • 同年12月に貴公俊は、元貴乃花親方・花田氏から貴ノ富士の四股名を命名してもらう。
  • 貴ノ富士は、2019年5月場所、全勝で幕下優勝を果たし、翌7月場所に再度の十両昇進、その場所で優勝を争う11勝4敗の好成績をあげ、翌9月場所では西十両5枚目と、幕内を狙える位置まで昇進した。
  • 9月場所を控えた8月31日、貴ノ富士は再び付き人に暴力を振るったことが発覚。9月場所は謹慎で全休。
  • 9月26日、協会理事会が開催され、貴ノ富士に明確な処分はでず、「自主的な引退を勧める」という温情的な対処となった。
  • 貴ノ富士側は協会の対応に納得せず、9月27日に記者会見を行う予定。
 
貴ノ富士は「2度、暴力事件を起こしたら」という誓約を1度目のときに書いていると報道されています。それが去就を左右する大きなファクターになるかもしれません。
 
若手有望株であることには間違いない貴ノ富士の去就が気になるところですが、それ以上に明日13時からの記者会見内容が気になります。
 
明日の午後の情報番組は、この貴ノ富士の件&記者会見一色でしょうね。
 

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