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「トロッコ問題」山口県岩国市の小中学校が授業で扱い保護者に謝罪〜何が問題!?

岩国トロッコ問題

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山口県岩国市の一部の小中学校で「トロッコ問題」を題材に授業を実施。1人の児童の保護者からの指摘があり、学校の校長が児童・生後の保護者に文書にて謝罪しました。
 
 この記事では、岩国「トロッコ問題」に潜む問題を考えてみます。  
 

今回の経緯は…

 
 今回の経緯を簡単にまとめます。  
 


市教委青少年課によると、授業は5月に東中の2、3年生徒、東小5、6年児童の計331人を対象に「学級活動」の時間(小学校45分、中学校50分)であった。同じスクールカウンセラーが担当し、トロッコ問題が記されたプリントを配布して授業した。
(中略)
授業は、選択に困ったり、不安を感じたりした場合に、周りに助けを求めることの大切さを知ってもらうのが狙いで、トロッコ問題で回答は求めなかったという。
 
✴︎出典:毎日新聞

 
授業後、1人の児童の両親から「問題では」という指摘があり、両親・市教育委員会・学校側で話し合いが行われました。
 
学校側が出した謝罪文はコレです。
 


5・6年保護者 様
岩国市立 某小学校校長名
 
思春期グローイングハートプロジェクトについて
 
平素より、保護者の皆様には、本校の教育活動にご理解ご協力いただき、大変感謝しております。
 
さて、今年度、山口県教育委員会の新しい事業として、心の専門家であるスクールカウンセラーによる「心理教育プログラム」の実施により、学校における心の教育を一層充実させ、規範意識や責任感、他者への思いやりなど、未来の山口県を切り拓いていく子どもたちの「心」を育成するという趣旨で「思春期グローイングハートプロジェクト」がはじまりました。
 
そこで、5月31日(金)にスクールカウンセラーにより「SOSの出し方に関する教育プログラム」を実施していただきました。しかし、その際に使用された資料(命にアンする選択を扱ったもの)について、意図がはっきり伝わらず、一部の子どもたちに不安を与えたという事実が分かりましたので、早速アンケートや個別の聞き取りで確認をさせていただきました。
 
今のところ、その時に不安に感じた子どもたちは、今は気にしていないという状況で特別な訴えはありません。また、担任や管理職等に置いて子どもたちの様子を観察したり、別のスクールカウンセラーに子どもたちの様子を見ていただいたりしましたが、特に変わった様子は見られませんでした。しかし、このことについて、もしご家庭においてお子様の様子で気になるようなことがありましたら、個別の相談等も実施しますので担任へお知らせください。
 
確認不足により、子どもたちが不安な気持ちになるようなことが生じましたことを、心よりお詫び申し上げます。
 
*TBSグッとラック!10/1放送より、書き起こし

 
 

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そもそも「トロッコ問題」とは?

 
トロッコ問題
*This illustration of the trolley problem from BSicon TRAM1.svg Rozjazd pojedynczy.svg Person icon BLACK-01.svg
 
 「トロッコ問題」は、イギリスの哲学者フィリッパ・フットが提起した倫理学の思考実験。人がどのように道徳的なジレンマを解決するかの手がかりを考えるものです。  
 
ここで言うトロッコとは手おし車ではなく、路面電車です。
 
「トロッコ問題」設定状況は次のようなものです。上に掲げた図を見ながらご理解ください。
 
線路を走るトロッコ(路面電車)が制御不能になった。この間までは前方で作業中の5人が猛スピードのトロッコに轢き殺されてしまいます。
 
たまたま線路分岐器のそばにいた「あなた」。あなたが分岐を操作すれば、5人の犠牲ではなく、1人の犠牲となります。
 
法的責任は一切考慮せず、道徳的な見地で、分岐器をあなたが操作することは「許されるか」、「許されないか」。
 
「トロッコ問題」には派生問題もありますが、今回、岩国の小中学校(それぞれ1校ずつ)で配布された資料は、この基本形です。


繰り返しますが、「トロッコ問題」の本質は、人が道徳的ジレンマに直面した時、どうするのか、何を選択するのかと言うことを考える「倫理的な思考実験」です。
 
思考実験ですから、実際に人が死ぬことはありません。また、刑事責任も、感情論も関係のない、ピュアに倫理的見地から検討することを目的としています。
 
 

TBSグッとラックでは…

 
グッとラック!
 
 
 サイト管理人「たもつ」(以下、「私」と記します)は、この岩国の話題を立川志らく氏がメインMCをするTBSの朝の情報番組「グッとラック!」で知りました。  
 
重要なことは「意見はさまざま」ということです。


番組出演者も、「岩国トロッコ問題」賛否両論さまざまです。
 
番組内で、一般の方々へのアンケートや意見を報じていましたが、これも意見さまざまです。
 
実は、こう言う倫理思考実験は、様々な意見が出て、それに接すること、触れることが大切なことではないかと思うのです。
 
どれが正しいとか間違っているかと言う二者択一ではないのです。
 
 
番組が報じた一般の方の意見で「なるほど」と感じたものがありますので、それを紹介させていただきます。
 
授業でトロッコ問題を扱うことに賛成な意見を持つ60代女性


親は無知なのかなって。その子どもが90歳、100歳まで生きるときにね、自分(親)が付いていられないじゃないですか。傷ついたんじゃないかとか、その子の嫌なことをいつまで親が防ぐつもりなのか。波風とかいろんなことがあるところをちゃんと歩いて行ける人にしてあげると言う観点に立って、(学校に)抗議することが良いことか考えてほしい。
 
*TBSグッとラック!10/1放送より、書き起こし

 
この意見を紹介したのは、学校に抗議(意見)をした親御さんが悪いと言うことを主張したいのではありません。
 
逆に学校に意見をすることを封じ込めるのは良くないことだと思っています。
 
 

「岩国トロッコ問題」の問題は何か?

 
これも人それぞれに問題の捉え方は違うかもしれません。
 
以下は、私の個人的な考えです。
 

  • 「心」の教育プロジェクトの題材として、「トロッコ問題」が適切か、どう扱うか、事後フォローなどの事前検討が不十分だった。
  • ただし、小学生に対して倫理思考実験「トロッコ問題」を題材とすることは間違っていない。
  • 近年の教育現場に垣間見られる平等主義や危険回避主義には問題あり。
  • 一家族からの指摘について、すぐに謝罪までする学校側の対処に疑問。
 
あえて、一つ一つコメントはしません。
 
 

まとめ

 
岩国トロッコ問題
 
 
この記事では、TBS情報番組「グッとラック!」で放送された「岩国トロッコ問題」について、まとめてみました。
 
「臭いものに蓋」をするような昨今の教育には疑問を持ちますが、大切なことは「いろいろな意見がある」ということであり、「いろいろある」ということをまず受け止めることではないでしょうか。
 
物事を黒白の2極でしか捉えないような教育をしてしまうと、どこぞの国のようになってしまいます。
 
それがいちばん心配なことです。
 

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