日大アメフトラフプレー問題、5/17関学記者会見に関わる文書全文とサイト管理人コメント

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5/17、午後1時30分から関東学院大学アメリカンフットボール部による記者会見がありました。その内容と資料関係全文、並びにそれを受けての日本大学アメリカンフットボール部のコメント全文を記し、サイト管理人の意見を添えます。

関学の5/17記者会見について

関西学院大学が5/17、午後1時30分から記者会見を行いました。出席は関学大の小野宏ディレクターと鳥内秀晃監督のお二人です。
 
会見資料として、3枚添付。

  • 1枚目、関学今後の対応
  • 2枚目、日大からの謝罪と回答
  • 3枚目、関学が日大へ送付した抗議文
関学としては、5/15に受領した日大からの謝罪と調査回答分について不満&不十分であることを明らかにし、日大が示した5/24の期限を受諾し、再度適正なる回答を求めました。
 
また、がケガをさせられた選手等に日大責任者が謝罪に来ていないことにも強い不満と不信を表明しました。

5/15関学が受領した日大回答全文

以下、5/15に関学が受領した日大からの謝罪&調査回答の全文です。
黄色部分と注記記号は、サイト管理人がマーカーし、記述しました。

平成30年5月15日
関西学院大学体育会アメリカンフットボール部
部長 池埜 聡様
ディレクター 小野 宏様
監督 鳥内秀晃様
 
日本大学保健体育審議会アメリカンフットボール部
部長 加藤直人
監督 内田正人
 
第51回定期戦における弊部選手による反則行為に係る貴部からの申し入れに対する回答について
 
平成30年5月6日に行われました定期戦において発生した弊部選手の反則行為について、負傷された貴部選手にお見舞い申し上げますとともに心より謝罪いたします。そして、一日も早い回復をお祈り申し上げます。また、ご迷惑をおかけしました貴部関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。
 
平成30年5月10日付けで送付いただきました貴部からの申し入れに対し、以下のとおり回答いたします。
 
1 弊部選手の前半第1攻撃シリーズ1プレー目の反則行為に対するチームとしての見解及び行為を受けた貴部選手並びに保護者へのチームからの正式な謝罪について
 
弊部としましては、アメリカンフットボール公式規則に掲げるフットボール綱領を尊重しており、意図的な乱暴行為を行うこと等を選手へ教えることは全くございません。[color color=”red”](注記1)[/color]  
弊部の指導方針は、ルールに基づいた「厳しさ」を求めるものでありますが、今回、指導者による指導と選手の受け取り方に乖離が起きていたことが問題の本質と認識しており、指導方法に関し、深く反省しております。[color color=”red”](注記2)[/color]  
弊部選手による反則行為を受けました貴部選手及び保護者の方に心よりお詫び申し上げます。
 
2 弊部監督が試合終了後にメディアに対して出したコメントに対する見解と同コメントの撤回及び指導者として当該事案が発生したことについての正式な謝罪について
 
上記1で御説明いたしましたとおり、弊部は規則に基づいた指導を行っております。同コメントは、もとより規則に違反してもよいと意図するものではなく、選手に「厳しさ」を求めていることから発したものでした。
 
しかし、真意が伝わらず反則行為を容認する発言と受け取られかねないものであり、本意ではありませんため、ここに、試合終了直後にメディアに対して発した弊部監督のコメントは、撤回させていただきます。
 
当該事案が発生したことについて、ご迷惑をおかけしました関係者の皆様に指導者として謝罪いたします。
 
また、一部メディアで報道されております、当日のミーティングにおける弊部監督が選手に対して発した発言も、規則に違反し貴部選手を負傷させる意図は全くなく、選手全員に「厳しさ」を求め、士気を上げるために行ったものでした。[color color=”red”](注記3)[/color]  
繰り返しになりますが、ご迷惑をおかけしました関係者の皆様にお詫びいたします。
 
※「事実」「経緯」等のチームとしての見解について
 
弊部として把握する事実、当該プレーに至った経緯、それまでの指導内容、試合後の対応等についてですが、速やかな回答が必要なことは十分に認識しておりますが、弊部において現在、確認作業及び再発防止策の策定を行っております。恐縮ですがお時間をいただき、平成30年5月24日(木)を目処に回答させていただければと存じます。何とぞ今しばらく猶予をいただきますようお願い申し上げます。
 
重ねてではございますが、このたびの反則行為により負傷された貴部選手並びに保護者の方に対し、心より謝罪いたします。また、ご迷惑をおかけしました貴部関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。
 
今後、二度とこのような行為が行われないよう、ルール及びスポーツマンシップ教育・指導の徹底を図ってまいりますことをお誓い申し上げます。
 
以上

5/15の日大回答のポイントは3つ

この日大からの回答のポイントは次の3つです。

  • 注記1、意図的な乱暴を完全否定
  • 注記2、「91番」が監督の言葉を誤認した
  • 注記3、試合当日の監督発言はチーム鼓舞のため

サイト管理人コメント

日大側は意図的な乱暴を完全否定(注記1)し、かつ、問題は「91番」の誤認から生じた(注記2)ものであり、監督発言はチーム鼓舞のため(注記3)であると明言することで、監督は指導責任責任のみとし、それ以外の責任は「91番」にあると断定しました。
 
日大側は、今後、危機管理視点でも「アメフトラフプレー問題」に対処しなければならないのですが、この回答での主張が、正常な危機管理を行う上でのネックになる可能性があります。
 

関学今後の対応全文

5/15の日大からの回答を受けて、5/17の記者会見で関学が発表した「今後の対応」の全文です。
 
黄色部分と注記記号は、サイト管理人がマーカーし、記述しました。
 

日本大学アメリカンフットボール部からの回答および今後の対応について
 
【日本大学との第51回定期戦における日本大学選手による反則行為に関する件】
 
日本大学アメリカンフットボール部(以下、「日本大学」といいます。)からの5月15日付回答書(以下、「本件回答書」といいます。)に対する弊部としての現時点での見解は、以下のとおりです。
 

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  • まず、現在に至るまで日本大学の責任ある立場の方より、本件で被害に遭った選手およびその保護者に対し、直接の謝罪の申入れがなかったことにつき、遺憾の意を表します。[color color=”red”](注記4)[/color]5月24日迄に追加の回答をいただく際には、日本大学の部長および監督から弊部の被害選手・保護者へ直接謝罪していただくことを要望いたします。
  • 試合後1週間以上も経過しているにもかかわらず、本件回答書には本件に関する具体的な事実・経緯などチームとしての見解が記されていません。[color color=”red”](注記5)[/color]日本大学には、5月24日までに改めて1プレー目の反則行為に関して貴部が把握する事実、当該プレーに至った経緯、それまでの指導内容、試合後の対応等を具体的に回答していただきたく存じます。

 
弊部が特に疑問を抱いているのは、なぜ昨年の甲子園ボウルや今春の試合ではルールの範囲内でプレーをしていた選手が、突然このような意図的で危険かつ悪質な行為に及んだのかという点です。どのような指示・指導があり、本人がどのように理解・判断してこのような行為に至ったのか、本件回答書が「問題の本質」とする、指導者による指導と選手の受け取り方との間の乖離について真摯な調査に基づいた具体的な説明をいただきたく存じます。[color color=”red”](注記6)[/color]  

  • 日本大学の指導者はルールに基づいた「厳しさ」を求めていたとのことですが、①極めて悪質な1プレー目が反則(アンネセサリーラフネス)とされた時点で、指導者が当該選手の交代を指示し、当該選手を厳しく注意・指導しなかったこと、②2回目の反則行為の時点でも同様に指導者が当該選手の交代を指示し、当該選手を厳しく注意・指導しなかったこと、③3回目の反則行為により当該選手が資格没収となってチームエリアに戻るに至っても、指導者が当該選手を厳しく注意・指導する様子がうかがえないこと、④試合後に内田監督が「あれぐらいやっていかないと勝てない。やらせている私の責任」(日刊スポーツ5/6配信)とコメントしていること等を勘案すると、ルールを逸脱した行為を監督・コーチが容認していたと疑念を抱かざるを得ません。[color color=”red”](注記7)[/color]
  • 「監督に『責任はおれが取る』と言われていた」(MBS)「(日本大学)関係者は反則が内田正人監督の指示だったとも明かした」(日刊スポーツ)「『試合に出場したかったら、1プレー目で相手のQBを壊してこい』と指示した」(ハドルマガジン)など多数のメディアで日本大学の指導者が反則行為を指示したと思われる報道が相次いでなされています。仮にこれらの報道が事実とすると、本件[marker]回答書にある「規則に違反し貴部選手を負傷させる意図は全くなく、選手全員に『厳しさ』を求め、士気を上げるために行ったもの」という範疇を逸脱している[/marker][color color=”red”](注記8)[/color]と考えます。この点についても改めて真摯に事実確認を行っていただき、結果について5月24日の回答書において説明をしていただきますようお願いいたします。

 
以上のとおり、本件回答書によって、弊部の抱える疑問、疑念を解消できておらず、現時点では誠意のある回答とは判断しかねると考えております。
 
今後につきましては、本件回答書および5月24日までに届く回答書を踏まえ、対応について検討いたします。[color color=”red”](注記9)[/color]  
なお、近日中に行われる関東学生アメリカンフットボール連盟規律委員会による弊部へのヒアリングにつきましては、当該選手および保護者とともにチームとして全面的に協力する所存です。
 
以上
 
2018年5月17日
関西学院大学体育会アメリカンフットボール部

関学記者会見のポイント

関学記者会見のポイントはマーカー(注記4〜9)で記した部分です。
 
大胆に要約するとこういうことです。

  • 日大が主張することは逐一ことごとく信用できず、再度の5/24の回答を待って対処する。また、これまでに誠意は全く感じられない。

関学記者会見に関するサイト管理人コメント

関学が抱く日大への疑念は注記7、注記8に集約されています。具体的にことごとく信用できないということです。
 
注記7、注記8で示していることを日大が逐一反証するのは難しく、危機管理上、これに対し、日大がどのような回答をするのかが注目です。
 
日大としては全国でも珍しい危機管理学部を擁しているのですから、その学部の存続をかけるくらいに全力で、模範的かつ関学関係者も世間も納得のいく展開を期待するところです。

日大アメフト部発表コメント全文

5/17の関学の記者会見を受けて、日大アメフト部がコメントを発表した、その全文です。
 
黄色部分と注記記号は、サイト管理人がマーカーし、記述しました。
 

日本大学アメリカンフットボール部の定期戦における反則行為について
 
平成30年5月6日に行われました定期戦において発生した弊部選手の反則行為について、現状をご報告いたします。
 
まず、第一に、今回負傷された関西学院大学アメリカンフットボール部選手並びに保護者の方にお見舞い申し上げますとともに心より謝罪いたします。そして、一日も早い回復をお祈り申し上げます。また、ご迷惑をおかけしました関西学院大学アメリカンフットボール部関係者の皆様にも併せて深くお詫(わ)び申し上げます。
 
関西学院大学アメリカンフットボール部へ提出しました回答書にも記載しておりますが、弊部の指導方針は、ルールに基づいた「厳しさ」を求めるものであります。今回、指導者による指導と選手の受け取り方に乖離(かいり)が起きていたことが問題の本質と認識しており、指導方法に関し、深く反省しております。[color color=”red”](注記10)[/color]  
弊部において現在、関西学院大学アメリカンフットボール部から求められました事項等の確認作業及び再発防止策の策定を行っておりますが、当該選手本人を含め関係者全員からの聞き取りなどが完了しておりません。早急に作業を進め平成30年5月24日(木)を目処(めど)に関西学院大学アメリカンフットボール部へ回答する予定です。[color color=”red”](注記11)[/color]  
なお、近日中に、弊部責任者が負傷された選手及び保護者の方並びに関西学院大学アメリカンフットボール部へお伺いし、謝罪させていただく所存です。[color color=”red”](注記12)[/color]  
日本大学保健体育審議会アメリカンフットボール部 部長 加藤直人

日大からの再度の主張のポイント

5/17の関学記者会見を受けての日大のコメントのポイントは注記10〜注記12にある通りです。要するに、これまでの主張を再度重ねること(注記10、注記11)、そして、新しい情報としては、近いうちに直接責任者が謝罪に伺います(注記12)ということです。

日大からの再度の主張についてのサイト管理人コメント

当初の主張を絶対に曲げないというのが、今回の問題に対して日大が決めた方針であることが明確になりました。この方針に基づき日大が貫くであろうことは次の2点であると推測できます。

  • 監督の指導責任については深く陳謝する
  • 「91番」については厳正に処分する
「監督の指導責任について認める」とは、言い換えると、監督としての地位も、また、学内での地位も保全するという意味だと解釈します。
 
そして、この徹底した方針が日大のブランドを毀損し、伝統ある日大アメフト・フェニックスの解部に繋がらないことを願うばかりです。

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まとめ

今回、5/17の関学の記者会見に関わり明らかになった事項の全文を掲載するとともに、そのポイントと、サイト管理人のコメントを掲載しました。
 
今、日大がやろうとしている危機管理対応では、根本的な方針のところを変えない限り、関学も世間も納得しないのではと心配しています。その先にあるのは、重ねていいますが、日大ブランドを大きく毀損することであり、伝統ある日大アメフトチーム・フェニックスの解散・廃部です。
 
俯瞰して見てみると、日大の対応で一番書けているのは「選手ファースト」なのかもしれません。
 
[fontsize size=”1″]※アイキャッチ画像の出典:記事投稿日現在、pixabayにあるフリー画像で、アメフトイメージとして使用しています。[/fontsize]